須田総合法律事務所、代表弁護士の須田啓介です。ご相談おまちしています。


民法770条は離婚原因の一つに3年以上の生死不明を挙げています。
ではどのようにしてこの条文を考えればよいのでしょうか、東京弁護士会・弁護士須田啓介が詳しくお伝えします。

生死不明とは

文字通り、生存も死亡も確認できない状態のことをいいます。
生きていることはわかっていても、単に居場所がわからない…というのはこれにはあたりません。

いつから生死不明になる?

最後に生存が確認された時点からです。

後になって配偶者の生死が判明した場合の離婚判決の効力は?

判決確定の前か後かで分かれます。

判決確定前に生死が判明した場合にはどうなる?

この場合、離婚は無効となります。
生存していたことがわかれば婚姻関係は続いていることになり、死亡している事がわかれば死亡時に婚姻が解消されることになります。

判決確定後に生死が判明した場合にはどうなる?

この場合には判決には影響はありません。

失踪宣告との関係

法律(民法)は、離婚の制度とは別に7年の生死不明をもって、その人を亡くなったこととみなすことができる失踪宣告という制度をおいています。
これによって、死亡による婚姻関係の解消を図ることができます。

まとめ

このページでは離婚原因である「3年以上の生死不明」についてお伝えしてまいりました。
3年以上の生死不明は実は古い制度でして、昭和30年代頃までの第二次世界大戦から帰還されない方に関する事案が多く用いられ、大体の場合は3年の生死不明の前に悪意の遺棄が認定される事のほうが多いです。
ただ制度としてこのような制度があることを覚えておくと良いでしょう。

須田総合法律事務所、代表弁護士の須田啓介です。ご相談おまちしています。