須田総合法律事務所、代表弁護士の須田啓介です。ご相談おまちしています。


離婚の理由としてセックスレスを理由にする夫婦が増えています。
このページでは証拠の保全など、セックスレスを理由に離婚する場合の基本的な知識について、弁護士・須田啓介がお伝えしまう。

そもそもセックスレスとは

法律上の定義ではないものの、「病気など特別な事情がないのに、1か月以上性交渉がないカップル」であり「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」をいいます。
単に性行為がない状態のみならず、それができない状態である事が必要であるといえます。

セックスレスで離婚を請求することはできるのか?

協議離婚の場合

民法上、協議離婚の場合には、離婚の原因を要求していません。ですので、セックスレスを理由とする協議離婚は自由に認められます。

調停・審判・裁判離婚の場合

この場合、基本的には離婚をするにあたって離婚原因が必要となります。
離婚原因については、民法770条は次のように規定しています。

第七百七十条  夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一  配偶者に不貞な行為があったとき。
二  配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三  配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四  配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五  その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

1号~4号にあたらないのは明らかですので、この場合は5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」といえるかどうかが争点になります。

セックスレスの争点を証明する証拠とは?

セックスレスの攻防は次のように行われる

セックスレスであるという認定にあたっては証拠を集める必要があります。

基本的には裁判所が判断をするのに必要な事項を集めることになります。

主張するセックスレスを主張するほうとしては、

  • 結婚後にセックスがないこと、拒むこと

を証明する証拠を提出することになります。

そうするとこれに対して拒んでいる方が

  • セックスを拒むことに正当な理由をあること

の証拠を集めてくるようになります。

実例

たとえば主張する側としてはまずセックスがないことを主張して離婚の請求をします。
具体的には、

  • いついつからセックスがないという事
  • いついつに拒否をしたということ

を証明します。
これに対して離婚の請求をされた側としては、セックスを拒んでいる事の正当性を主張することになります。
たとえば、

  • 夫の風俗通いから性病の心配がある
  • 向精神薬等の服用で、奇形児の妊娠をするリスクがある

などです。
ちなみに近時、この後者について、正当性を否定した判例が出されました。

まとめ

このページでは、セックスレスが離婚原因になることと、その主張には証拠が必須であること、どのように主張をして証拠を出していくのか?ということについてお伝えさせていただきました。
セックスレスであることの正当性には法律の明確な基準がない以上、主張するには夫婦間に何があったか?なにを証拠で証明できるのか?によって勝ち目が大きく違ってきます。
まずは法律相談で、方向性を確認していただければと存じます。

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